今なお活躍する国鉄型車両(キハ52)
2021年12月 いすみのキハ52単行 急行うわじま

12月11日 晴

 齢50の中盤に片足を突っ込み、小学生の子供達もあまりついて来なくなり、2002年の開設以降、撮影「記録的」だったものを、鉄道利用の場合は原点の撮影「日記」に戻すべく、食や泊など撮影行程も記してみょうと思います。さらに、旅ついでに始めた、100名城めぐりも残すところ沖縄だけになり、これに代わる楽しみとして、鉄印集めを始めるので(既に昨年秋のいさりび鉄道からスタートしている)この記録もあわせて残そうと思います。
※国鉄型はWEBサイト1980jnr.net、2000年代国鉄撮影日記はブログに分けて掲載

 冬の18きっぷシーズン開始2日目の土曜日、成瀬6:57(クハ233-6012)で出発、目指すはいすみの単行キハ急行だ。先月、家族旅行のついでで初撮影しロケーション(撮りやすさ)にハマっている。今は、期間限定でJR四国所有の本物ヘッドマーク掲出期間で、前回は「いよ」だったが、実際に撮ったことのある「うわじま」も記録したいのと、キハ28が故障のための単行運転も短期間と読んで20日足らずでの再訪だ。土曜の朝のハマ線は空席がチラホラあり快適だ。東神奈川止まりなので、降ろされた上りホームの駅ソバで朝メシ。ここ日栄軒の名物は穴子天そば550円だ。穴子はどんぶりからはみ出る大きさで、ほんのりと柚の香りがして美味しかった。東神奈川7:38発(サハ233-1282)ひと駅戻りスカ線ホームへ。クロスシートを期待し東京寄りで待つ。ホームは混んでいるが、乗客が多いのは湘南新宿ライン方面で、総武線はそうでもない。横浜8:08発(クハ217-12)期待通りの217系。新鋭の235系だったら上総一ノ宮まで2時間ロングシートなので良かった。中程の右側ボックスシートにおさまる。ここ1号車は空席も目立つ。鶴見の手前で黄色い京急とすれ違う。新川崎と言えば、昭和56年の開業時に訪ねた思い出の駅だ。当時中一だった私はオンナの子には目もくれず、鉄道一直線の少年で、新駅開業と横須賀線の別線化に衝撃を受けたのを記憶している。新鶴見の機関区には、大半が国鉄色に戻ったPFとEH500が数台停まっていた。品川を出ると地下に入り、その先は高架で風景に変化が乏しいので、妻オススメの「論語知らずの論語読み」を読む。混んだのは市川から千葉までで、それ以外はボックス占有だった。土気を過ぎるといきなり郊外感が出る、以前お召を撮った特徴あるコンクリート橋を渡ると大網だ。上総一ノ宮10:12着、ここまでの感じだとまだまだ217系の方が多い気がした。上総一ノ宮10:32発(クモハ131-2)。2両のワンマン運転で、ほぼ席は埋まっている。新型の131系は車両中央部両側にボックスシートが2つあり、空いていればローカル線の旅が楽しめそうだ。大原10:49着、予約しておいた漁師のまかない弁当1,000円と縦断きっぷ1,760円を購入した。いすみ鉄道のホームに入り、鈍行が来るまでの間に外房線を2本撮影した。大原11:35発(いすみ301)席がほぼ埋まっている。2駅目の上総東で下車して、駅の大多喜方へ歩く。製材所の裏側で撮影。朝は寒かったが良い天気なので気分良く待てる。急行2号通過、後ろは期待通りのうわじまマークだ。
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上総東〜新田野  製材所裏
12:06 102D 急行2号 キハ52-125
急行うわじまヘッドマーク

 下り急行1号乗車までの間に、もう1本上り鈍行が撮れるので、ここで昼メシにする。大原駅で買った漁師のまかない弁当は、値段も良いが味はモット良い丁寧な作りだ(さすが受注生産)。なかでも鯖のしめじ巻きが気に入った。2両編成の上リ鈍行の大多喜方は新型なのにレトロ顔のキハ20で初撮影、得した気分だ。上総東駅に戻り、進入するキハ52を撮り、いよいよキハ52の旅開始だ。

上総東駅
12:55 101D 急行1号 キハ52-125 急行うわじまヘッドマーク

 上総東発12:56(キハ52-125)。後ろのドアだけがアテンダントさんにより開けられたので、 縦断きっぷを見せて乗車する。ここの乗降は私一人だけだった。車内で急行券を300円で買い、中央にひとつだけ空いていたボックス席へ。立席を覚悟していたが、思ったより空いていた。キハ52に乗るのは2008年の大糸線以来13年ぶりだ、その時もキハ52-125だった。ブロロロと唸るエンジンと、タタンタタンと繰り返す線路の繋ぎ目の音が懐かしく、眠気を誘うが寝てるヒマはない。沿線風景を眺める。

キハ52-125車内

 国吉で列車交換のため停車し撮影タイム。構内のキハ30も少し撮れた。大多喜は3分停車だったが、鉄印(いすみ鉄道はここだけで発売)も購入できた。総元で降りて撮影地を探して上りキハ52を撮影する。

国吉駅
13:06 101D 急行1号 キハ52-125 急行うわじまヘッドマーク

キハ30-62

途中駅の車内から

 総元駅を右に出て大原方へ歩く。同じ側ばかり撮っていたので、反対側の側面を狙う。後ろ打ちでうわじまマークをキメて、駅へ戻る。総元14:38発(いすみ301)。後ろのドアから乗車する。ボックスは埋まっていたので車端のシートに座る。キハ52に比べると軽快で物足りない。上総中野14:46着、前のドアから運転士に縦断きっぷを見せてる。この駅に降り立つのは木原線乗りつぶし以来38年振りだ。当時はキハ36-5で1往復したようだ。ホーム先端で小湊鉄道の到着を待つ。キハ208を先頭に2両編成で到着だ。

総元駅
13:41 101D キハ52-125 後ろ打ち

久我原〜総元
14:11 104D キハ52-125
急行うわじまヘッドマーク 後ろ打ち

上総中野駅
キハ208

 上総中野15:07発(キハ208)。小湊鉄道は初乗車だ。発車後、車掌が検札に来た。ガラガラの発車だったが、隣の養老渓谷から観光客で席が埋まった。里見までは、切通しと森や藪の中を走り、車体にも枝がバシバシと音をたてて当たる。いすみもかなりの線路だったが、小湊の方が横揺れ縦揺れがもっとすごい。上総川間は随分前に資格試験の勉強をしながら撮影した思い出の駅だ。各駅発車後に車掌がこまめに巡回し精算を行っていた。

上総山田駅
16:12 養老渓谷行 キハ40-2

五井駅
キハ40は3両確認できた

 上総山田で小湊のキハ40を初めて見る。後ろが只見色だった、多分最初の甲種で撮ったヤツだ。五井16:26着、なんだか改札口が詰まっている。おばあちゃん駅員が1名だけで大変そうだ。そおいえば車掌も女性だった、ローカル線の割に女性比率が高い気がした。暮れなずむ跨線橋から小湊のキハを撮る。キハ40は3両確認できた。ビールとツマミを買って、ホームに入る。乗ってきた小湊のキハ208が発車するところだった。券売機で800円払ってパスモにグリーン券を読み込ませた。五井17:03発(サロ217-40)2階席の6Aにパスモをタッチして座る。通路側はほぼ埋まっている。皆喋ったり、ビール飲んだりでアフターコロナ感しかない。私も、銀座ライオンビヤホール500mlでお疲れさ〜ん。家には20時前に着くだろう。
【旅のこづかい帳】  合計 8,030円
18きっぷ(1日分) 2,410円 あなごソバ 550円
縦断きっぷ 1,760円 漁師のまかない弁当1,000円
グリーン券(五井〜横浜) 800円 ビール・お茶など 1,000円
いすみ鉄印 510円